少し、泣かせてもいいですか?泣いた後に、少し流行の講義をします。

ATELIER NUの柴山です。
 
今日は、柴山が普段から考えてる
難しくて面白くない話を書きます(笑)
 
 
そして、この動画は最近見つけて
めちゃめちゃ感動した動画です。
 
少し、泣いてください。
 
大事なものや、最近忘れてたものを思い出すきっかけになると嬉しいです。

※携帯から、動画がみれないという事を聞きました。
ブログの一番下に下がってもらうと、「PC版」という表示があるので
それに切り替えていただくと、動画が表示され・・・ることがあるようです(笑)


 

 
昨今は、女性の社会での活躍が著しいですね。
 
男性も女性もですが、競争が厳しくなっていくと
価格やサービスという面では、社会に成果が還元されます。
 
つまり、
「ライバルがいるから、価格をよくしないと売れない。」
「ライバルがいるからサービスをよくして、お客様に来ていただこう。」
 
そういう市場心理になるわけです。
 
一方、社会競争が激しくなると
お留守になりやすいのは、家庭環境の方です。
夫婦の時間や、こどもや親とのつながりが薄くなってしまいやすいです。
これは、顕在化するまで、周囲の目にさらされない治外法権のため
自分で感情や環境をコントロールしないと
教えたり、正常な状況に戻してくれるものが何もないわけです。
 
 
みんな時間に追われてますから。
 
かくいう僕もそうです。
日々、反省ばかりです。
 
男性優位も、女性優位もよくなく
やはり、一定水準の安定が保証される中で
適度な競争が生まれる、緩やかなインフラ(少しずつ豊かになっていく状態)が
社会にとって、最も理想的なんでしょうね。
 
ATELIER NUとして事業を行っているのも
事業を通して、何かしら「本当に価値のある物」を
提供していきたいと自分にできることを模索してるからです。
 
では、少し考えてみてください。
もう少し、緩やかな時間を過ごすために必要なのはなんでしょうか? 
・経済的に苦しいから、忙しいんでしょうか?
・なんで、時間がそんなにないんでしょうか?
 
僕はそうなのですが、わりと「ない」ものにフォーカスしてしまいがちです。
ないものばかりに目が行って、それを埋めようとしてがんばるんですよね。
 
でも、世界の中で有数の経済大国であり、
治安も世界トップレベルの日本で暮らして
今がこの状態であるなら、それが+何%向上したところで
おそらく変わりません。
 

本質的に方向性が間違っていると思うのです。
 
つまり、お金があっても、時間があっても
あんまり状況は改善しないのです。
 
 
 
ちょっと、読むのが面倒になってきたころかもしれませんが
特に落ちを考えて書いてないので
付き合ってくださる方のみ、読み進めてください(^_-)-☆

 
  
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では、
みんながお金がある状況になったら、どうなりますかね?
 
どんな状況が、みんな幸せですか?
 
 
 
正直なところ、「みんなが幸せで生活には困ってないけれど・・」
周りよりは、少し裕福という、半歩突き出した状態が、幸せと感じませんか?
 
 
周りより、少しだけ貧乏だったら、生活に困ってなかったとしても
どこかしら幸せをすり減らしてしまう人は多いと思います。 
 
 
こうして考えてみますと、
忙しかったり、時間がなかったりする、根本の原因は
『他者と自分を比較してしまう』
という、感情と思考のコントロールが弱いからという
側面があるのではないかと僕は考えています。
 
 
つまり、絶対値ではなく相対値で、幸福を認識しているのです。
みんなと比べて、自分の幸せを計測してる部分が多分にあるのです。
 
 
 
こんな風に突き詰めていくと
そもそも戦後よりはずいぶん裕福なわけで、

                  • -

そこまでの経済力は必要なの???

そもそも、モノってそこまで所有する必要はあるの??
どこか眼鏡違いをおこしてたのかも。

                  • -

 
そんなことを感じる人が増えてきています。
 
 
冒頭で、動画を紹介しましたが、涙した方が多かったことと思います。
なぜでしょうか?
 
なぜ?と聞かれると、少し困ってしまいますよね。
 
 
でも、なぜこんなに感動するのに、時代は逆行しちゃってるのでしょうか?
感動する・つまり心が求めてることと、逆の成果を上げようとしている世の中の仕組みですよね。
 
自分たちで政治家を選んで、民主主義で国を作って運営していますよね。
おかしいですね。
 
 
家庭って
”自分で感情や環境をコントロールしないと教えたり、正常な状況に戻してくれるものが何もないわけです。”

と書きましたが、過去においてその部分でブレーキになってたものがありました。
 
 
①宗教
②同居する先人
③世間体
 
これが、時代のニーズに沿って、権威性がうすれていき
『自由度』が高まった反動で、
男性型資本主義構造に、女性が乗っているというのが、今の状況かと
僕は分析しています。
 
 
これは、いったん女性型起業や
社会起業と呼ばれるような、新しいスタイルの起業に振れます。
オーガニックや、ヨガスタイルの流行もそうです。
 
 
極端に走ってたものは、いったん逆側の極端に引っ張られるんですね。
 
でもバランスが悪いですし、不便ですので、ビヨ〜ン・ビヨ〜ンと
その時代の真ん中に合わせようとしていきます。
世の中全体がです。
 
 
でも、その真ん中の市場はまだ成熟していないので
行き場を失って、市場の潜在ニーズがみたされていない
フラストレーションがたまる状況が続いています。
 
 

 
最後に、これをファッションデザイナーらしくまとめさせていただきます。
 
・暖色系の時代と、70年代からスタートしたタイトなシルエットの時代が
完全に終了しました。
 
その時代をわかりやすく表現すると、ベーシックカラーの中にブラウンが入ってた時代です。
ベーシックカラーというのは、長く着たい服を買うときに
店頭にあるカラー展開のラインナップです。
例えば、
1)黒
2)ブラウン
3)チャコール
4)ベージュ
5)その年の流行色(マネキンが着ている)
のような5色展開がされてたりします。

この暖色系+タイトなシルエット時代からの過渡期に見られたベーシックカラーは、ベージュです。
 
 

 
タイトなシルエットから、振り子のように逆転して
ヒップホップのようなダボダボパンツやルーズソックスの時代がきます。
 
でも、それは流行の先端です。
これがミディアムゾーン(みんなが着る)まで落ちてきて流行ったのが、
森ガールやポンチョルックです。
わかるように時間差があります。
 

 
このあと、タイトなシルエットのトレンドが、
一定期間の振り子(行き過ぎる時期)を経験したことで
キュロットのようなシルエットに落ち着いてきました。
 
ちょうど振り子が両極に振れて、真ん中に落ち着いたんですね。
キュロットをビジネスで着るなんて、2000年当時はあり得ませんでしたよね。
 
こうして、流行(短期的な振り子の振れ)とトレンドは
影響しあっています。
 
 
90年代後半までのタイトなシルエットの、女性スーツは
女性が男性的に男性型構造の社会に進出するという
戦闘服の現れでした。
 
思い返しても、そういうドラマが多くありませんでしたか?
 
 
でも、女性が女性らしさをたもったまま、社会で活躍するということが
今の時代のニーズですよね。
 
この一連のトレンドが、振り幅を狭めていってるのが「今」です。
 
 
希望・成長・安らぎ→暖色系の木の色(ブラウン)、古民家、光の色、イエロー
 
このサイクルが終わり、寒色系の時代に入っています。
 
先端ではなく、市場でいうと、まだ混ざっているけど寒色系が強くなってきた時期です。
 
 
 
寒色系のブルーが強くなってきた世相として
「環境配慮・正義・道徳倫理・反省・冷静・忍耐」
こうした感情をポジティブにとらえるようになってきています。
 
特に、この数年で目立って一時的におおきく伸びる産業は、スピリチャル産業。
よみがえるのが、アート産業でしょう。
 
ものを所有したり、表立って富を拡大させることが、
ステイタスが低くなり、むしろ資産構築法としては危険となります。
ホスピタリティーなどより、もう少し広範囲の意味の 
エシカル』という概念が波及していく時期かと思います。
 
 
エシカル』というのは
正しくありたいとか、公正でありたいとか、道徳的でありたいとか
そういうことです。
 
価格やデザインのみでなく、そういった企業を消費者が選び
そういったものや意味がデザインの中に包含される時代になります。
 
 
企業のありかたや、社会構造、金融資産の保有方法などに
2030年までの約15年で、根本的な構造変化が現れるかと思います。
 
 
ファッションのみならず、流行分析、デザインをする際に
こうした世の中の感情の動きが、とっても関わっています。
 
時間差で、世の中の感情の動きは
個人のクローゼットに反映されるものです。
 
 
僕はファッションに携わりつつも、あまり流行の雑誌やテレビの
情報収集はしないのですが、今日書いたようなことがその理由です。
 
表層のスタイリングを追って、流行をトレースしていると
どのブランドも疲弊するかと思います。
 
そうではなく、デザインを含め
時代を読んで、自社の資本力や情報発信力を分析し
中期・長期事業計画で
何年後の何月にブランドのブレイクポイントを持っていくか、しっかり計画し
そこに合わせてブランディングすることが大切かと思います。
 
 
世の中を見るときのポイントは、
世の中でみんなが違和感を感じてるのに、蓋をしていることを見つめることです。
服というモノを売ってるのではなく、ファッションっていうのは
「自分は何を信じ、どう生きるのか」という表現ツールを売ってるのです。
 
 

今日は、ちょっと専門的な中でも、さらにさらに突っ込んだ
しかもよくわからない話でした。
 
NUの生徒さんからすれば
「え?NU先生。それって私に関係あるのかしら・・」
「また、急に語り始めたから聞き流そう(笑)」
 
と、思いつつ、聞き流してくださるのではないでしょうか。
 

柴山は、たまにそんな感じになります。
 
今日のブログはおしゃれな写真もなく、申し訳ありません(笑)
 




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